蜂の子の旬はいつ?

食べ物には旬というものがあり、蜂の子もその例に漏れません。
そこで、蜂の子採りがよく行われる時期や蜂の子の旬、旬を過ぎても食べられる蜂の子についてみていきましょう。

蜂の子採りを行う時期と蜂の子の旬

蜂の子といえば秋

蜂は夏から秋にかけてよくみられる昆虫です。特に9月以降、野生の蜂の巣は大きくなります。
蜂の子採りの対象とされることが多いクロスズメバチも同様です。
そのため、蜂の子採りは9月から11月が最適な時期と考えられています。

しかし、巣が大きくてもまだ卵の状態のものが多かったり、すでに羽化してしまった蜂の子が多かったりする場合があります。
実際に巣の中身を見てみないと、どれだけの蜂の子がいるのかわからないところが蜂の子採りの難しいところです。

こうして採られた蜂の子は秋の旬として、新鮮なうちに料理されます。
さらに、蜂の子の食用が盛んな地域では、「生巣」という巣に蜂の子が入った状態で販売する例も稀にありますが、これも秋ならではの光景です。

場合によっては早い時期に採取を行うことも

よく食べられるクロスズメバチは、巣が大きくなる前の6月から8月上旬に採取されることがあります。巣を持ち帰り飼育を行うためです。
これは「飼い巣」と呼ばれ、飼い巣を行うことによって、より確実に多くの蜂の子を手に入れることができます。
天敵のオオスズメバチやアリなどから守ったり、餌を与えたりと苦労はかかりますが、その分大きな収穫を秋に得られるのです。

また、養蜂されているミツバチの蜂の子は野生の蜂とは旬の時期が異なります。
養蜂場の蜂の子は雄蜂のものが採取されます。
その雄蜂は4月から6月にかけて生まれるので、この時期が旬です。

蜂の子は1年中食べられる?

蜂の子の保存

蜂の子は調理方法によって、長期間保存できる食品になります。その例として挙げられるのは佃煮です。
佃煮は保存食として昔から食べられてきた料理で、醤油や砂糖などで煮付けているので、長い期間保存することができるのです。
また、最近では冷凍技術が進歩したので、秋に採取した蜂の子を冷凍して保存しておくこともあります。

加工された蜂の子

1年中食べられる蜂の子の中には、調味されて缶詰や瓶詰にされたものなどがあります。
商品によっては未開封で1年から3年程度保存できるものもあります。
他にも粉末状にしたものや、サプリメントに加工したものも1年中手に入れることができます。

新鮮な蜂の子を食べたい場合は、旬の季節を把握することが大事です。
一方で、技術の進歩などによって、現在では1年中蜂の子を食べることもできるようになりました。
時期に合わせて、様々な方法で蜂の子を摂取してみるのはいかかでしょうか。