100人のうち3~7人の人が、うつ病を経験したことがあるという調査があります。ですから、うつ病は決して珍しい病気ではありません。
こうしたうつ病に対して有効な成分が、蜂の子には含まれています。
そこで、うつ病に効果があると期待できる成分などについて具体的に解説します。
うつ病とは
脳内の神経伝達物質が減少することによって、うつ病は発生すると考えられています。
神経伝達物質とは、神経細胞の興奮や抑制を他の神経細胞に伝達する物質のことです。
この神経伝達物質のうち、うつ病と関係するのはセロトニンやノルアドレナリン、ドパミンで、通常は脳内でバランスを保って分泌されています。
ところが、急激なストレスや脳内の変化などによって、このバランスが崩れるとうつ病の症状が現れるのです。
うつ病は気分が落ち込むなどの精神的な症状だけでなく、食欲減退や睡眠障害などの身体的な症状も現れます。
うつ病対策に効果のある蜂の子
うつ病への効果が期待できる蜂の子の成分
蜂の子にはうつ病対策に良いとされている様々な物質が含まれています。
神経伝達物質を生み出す働きや、脳を活性化する働きなど、働きはそれぞれの物質によって異なります。
アミノ酸、ビタミン、ミネラルに成分を分類すると以下の通りです。
栄養素 | 効果 | |
---|---|---|
アミノ酸 | イソロイシン | 神経機能を補助する働きがあります。 |
トリプトファン | 脳をリラックスさせるセロトニンの素になります。 | |
フェニルアラニン | 神経伝達物質を生成し、記憶力の改善や精神を高揚させる効果があります。 | |
チロシン | 脳機能を活性化させる働きをもちます。 | |
セリン | 脳の代謝を促進することで、記憶や神経の働きを高めます。抗うつ効果があるという研究もあります。 | |
メチオニン | 抑うつ効果があると考えられています。 | |
ビタミン | ビタミンB2 | 神経系の働きを正常化する効果があります。 |
ミネラル | 鉄 | ドパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどの神経伝達物質を作る補助的な役割があります。 不足するとうつ病に似た症状が現れることがあります。 |
亜鉛 | 神経伝達物質を作る際に必要です。うつ状態の緩和に効果があると考えられています |
このように蜂の子には脳や神経に働きかける栄養素が含まれています。
蜂の子を摂取するだけではうつ病を完治させたり、完全に予防したりすることはできません。
しかし、普段の食事と組み合わせることによって、うつ病対策の効果を期待することはできるでしょう。
どのように蜂の子を摂取すると効果的?
では、どのように蜂の子を摂取すれば期待した効果が得られるのでしょうか。
一番手軽に蜂の子の栄養分を摂取できるのは粉末タイプやサプリメントタイプの商品です。
蜂の子の見た目などに抵抗がある方でも簡単に蜂の子の栄養分を摂取することができるからです。
他にも蜂の子の佃煮や甘露煮を瓶詰したものを食べる方法もあります。
その場合、料理のアレンジとして蜂の子を使用するのもよいでしょう。
蜂の子を摂取する際は、バランスのとれた食事とともに摂取することが重要です。
蜂の子は滋養強壮の食品として珍重されてきましたが、精神にもよい影響をもたらす物質が含まれていることが分析により明らかになりました。
蜂の子を、健康維持やうつ病対策の選択肢の一つとして考えてみるのはいかがでしょうか。
うつ病に関係する薬剤を処方されている場合は、必ず医師の指示のもと摂取するようにしてください。