蜂の子は栄養豊富な食品です!

蜂の子は、栄養豊富で身近な食材として、日本を含むアジア各地で食べ続けられてきました。
また、蜂の子がもつ栄養素に関する研究も進んでいます。
そこで、蜂の子がどのような栄養素を含み、それらがどのような働きを持っているのか、解説していきます。

蜂の子に含まれる栄養素

蜂の子にはタンパク質、炭水化物、脂質、ミネラル、ビタミンなどの様々な栄養素が含まれています。
ここでは、それぞれアミノ酸、ミネラル、ビタミンの中から注目するべき栄養素を紹介します。

アミノ酸

アミノ酸は組み合わさることによって、人間の身体を作るときに必要なタンパク質を構成します。
人間が必要とするアミノ酸は20種類存在し、これらが目的に合わせて結合することによって、必要とされるタンパク質へと変化するのが主な役割です。
また、アミノ酸には体内で合成できない必須アミノ酸と、体内で合成される非必須アミノ酸が存在するため、この2つに分類して説明します。

必須アミノ酸

  • リジン…疲労回復や集中力向上に効果があると期待されています。
  • フェニルアラニン…記憶力などに関わる神経伝達物質を生成する働きがあります。
  • トレオニン…脂肪が肝臓にたまることを防ぎ、脂肪肝の予防に役立ちます。
  • BCAA…バリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸の総称で、筋肉の合成や脂肪燃焼の働きをもちます。

非必須アミノ酸

  • アスパラギン酸…代謝を促進してミネラルを全身に運ぶ作用があり、素早い疲労回復を助けます。
  • プロリン…コラーゲンの主要成分です。
  • アラニン…エネルギー源として利用されるほか、肝機能をサポートします。

ミネラル

ミネラルは人間の身体の5%を占める約20種類の元素です。
必要量はわずかですが、体の構成成分として重要な役割を果たしています。
また、身体の中ではほとんど合成されないので、外部から摂取する必要があります。

  • カリウム…塩分の排出を助け、血圧を下げる働きなどがあります。
  • 亜鉛…味覚を正常に保ったり、免疫力を向上させたりします。
  • 鉄…ヘモグロビンの一部となり、全身に酸素を運ぶ働きがあります。
  • 銅…赤血球を作るのを助けます。また、骨の形成を助ける役割もあります。

ビタミン

ビタミンとは、身体の中の生理機能を調整する物質です。
代表的なものは13種類ありますが、必須アミノ酸やミネラルと同じく体内では合成されないため、外部から摂取することが必要です。

  • ビタミンA…肌の健康維持や、暗いところで目が見えるようになる機能に関係しています。
  • ビタミンB1…皮膚や粘膜を健康的に維持させ、糖質からエネルギーを生み出す働きがあります。また、疲労回復にも効果があると考えられています。
  • ビタミンB2…糖質や、脂質、タンパク質をエネルギーに変える働きがあり、皮膚や爪などの細胞を再生することにもかかわっています。

他にも蜂の子には、動脈硬化や高血圧などを予防する働きがあると考えられている、オレイン酸などの脂肪酸も含まれています。

このように、蜂の子には様々な栄養素が含まれています。
特に外部から摂取する必要のある栄養素は、多くの種類のものが含まれており、健康な生活を送るための鍵となり得るでしょう。